遺留分を請求する方法
遺留分を請求する方法
自分の身内が亡くなると相続手続きが始まりますが、自分は遺留分を侵害されたと気付いた場合遺留分侵害額請求を行うことにより自分の取り分を確保することが可能です。
反対にこの求めを行わずに手続きを終わらせるという方法も可能となりますが、あくまで遺留分額だけはしっかり確保したいと考えている場合は請求権を行使してその権利を確保することが重要です。
では実際にどのように進めればいいかというと、相続人が誰かを確定して次に財産の総額と自分の遺留分額を計算し、最後に自分が貰うことになりそうな金額と遺留分額を比較して後者の金額が大きければ侵害となります。後は侵害されていない相続人などに対して侵害を求めると行った流れです。
自分で求めを起こすことも可能ですが、より確実かつスムーズに進めるためにも手続代行を依頼する方法を利用するという方が大半となっています。
一度代行を行ってくれる機関に相談をして、どう進めていくべきか知りましょう。
相続人を確定させなければ手続きを先へ進められない
家族や親戚が亡くなって相続手続が開始となったとき、まず取り組まなければならないことは「相続人を確定させること」です。これをきちんと終わらせないと、その後の遺産分割協議やそれに基づく財産の相続の際にトラブルが起きる可能性があります。
調停や審判、訴訟など裁判所が間に入るような事態にならないように、きちんと確定させましょう。
相続人を全員見つけ出すためには、亡くなった人の出生から死亡までの全てが網羅された戸籍全部事項証明書や改製原戸籍謄本が必要です。これは、故人の本籍地にある役場で請求すれば手に入れることができます。転籍の回数が多いほど、請求先も手数料の出費も多くなりますが、すべて調べあげなければ先の手続きへと行けないので仕方がありません。
すべての証明書が手に入ったら、配偶者の有無や実子・養子・認知した子の人数などを調べます。配偶者と子供がいればそれで全員となりますが、子供がいなかった場合は孫や兄弟姉妹まで調べ上げる必要があり、大変な作業となります。